ポエム集

ここでは 国語の成績 常にオール1だった私の詩集を紹介しようと思う。
殺人経済社会を皮肉った作品から ささやかな癒し効果を狙ったモノまで全て公開。




やがて消え行くスターパノラマに背を向けて
哀愁漂う黄昏明星 何故か切ない思い
やがて星達がざわめく夜のとばり
これから一夜を過ごす名も無き沢辺の 絶え間無き水の音
星の下での孤独なウィスキー あの遠き日の思いに酔わされて
オリオン見上げりゃ 星屑流れる今宵のビバーク
星の下では誰もが素直になれる
素敵な夢も朝には幻 忘れ行くがさだめ
やがて東の空に大いなる光が支配し始める
どんなに寂しい夜でも それでも朝は必ずやって来る
一夜を過ごしたこの地と別れを告げる夜明け前
もう二度とここへ来ることも無いだろう ささやかな一夜をありがとう
キックスターター
やがて消え行くスターパノラマに背を向けて 朝日目指して走り去る
今日という 新たな人生に向かって・・・




枝林道の終点
ただでさえ交通量の少ない林道。
その林道から更に名も無き枝林道が延びている。
枝林道は殆どが深い谷間の沢ずたいにあり 行けば行くほど谷は深くなり空は狭く暗くなる。
そして最後は突然道は消える。それが枝林道の宿命である。
その枝林道の終点にテントを張り一夜を過ごす。
空があまりに狭く 星も天空に僅かに見えるのみで その圧迫感に襲われる。
道が消滅している茂みを見つめ この道は更に作られ あの尾根を超えられたらと夢を膨らませる。
今も尾根の向こうで この道と結ばれることを待っている未知の枝林道があるのかも知れない。
枝林道とは まるで私の人生のようである。




オリムポス登頂の片道旅
太陽系最高峰、永遠の未踏山 オリムポス。
地球のチョモランマも金星のマックスウェルも全く比較にならない無限の山。
その頂きは宇宙空間まで突き出すほどで見るだけで その絶対的な絶望感で気が狂いそうになる。
大地は赤茶けた火山灰に覆われた不毛の地が広がっているだけで生命反応は感じない。
大気はかなり希薄だが 酸素マスクは不要でセローもなんとかエンジンがかかった。 
山頂目指して出発したのは薄暗い昼下がりであった。
酸素不足でエンジンパワーが伸びない。それでも必死に前進を勝ち取ろうともがく。
しかし この山には終わりの無い無限の大きさを感じずにはいられない。
つまりセローと共に死に行く訳だ。それもできるだけ上の地で死ねれば名誉があった。
決して幻の頂上に行くことも生きて帰ることも無い片道キップ、それがオリムポス登頂の旅だった。

それでも無意味とも思える前進は絶え間なく続く。
「もし火星人に会えたなら 死を免れるかも・・・」そんな突飛な期待をしてしまう自分が怖い。
オリムポスとではなく 恐怖との闘いである。
そんな恐怖と闘い孤独過ぎる日々が続くにつれ 私はしだいに変わって行った。
怖いという感情がなくなり ただ頂上を目指すだけの機械と化していった。
そして ある日、頂上は無限でないことに気付く。確かに存在し近づいていることを・・・。
しかし私もセローも そう長い命でないことにも気付く。
「急ごう!頂上へ。時間が無い。力も・・そして命も尽き果てる。」

     1987年10月29日に見た夢より。


神への怒り
生き続けること。それは殺し続けることを意味する。
他を殺し食することで生が保たれる。
ひとつの生は計り知れない幾万もの死によって支えられている。
この世は殺し合いである。殺さなければ生きられず成り立たない。
神よ!何故こんな酷い世を御創りになられたのか?
そう問い掛けても神は何も答えてくれない。
一番大切なこと。
それは生かされている私は何をするべきかという問いである。
その答え。
私は未だに見いだしていない。


あなたは害虫ですか?人ですか?
物事の優劣をはかる基本的な数字。それは金。
優秀な企業イコール高売上。それは人に対しても全てにしかり。
あなたはいくらの収入が欲しいだろう?
自分が生きて行くにはいくら必要か?それを知らなければ人とは言えない。
そこが害虫と人との違いである。
人々が無限の富を求めたら地球は滅んでしまうからだ。
自分の存在と地球との調和を融合させてこそ人の道と信じる。



北池袋の夜

北池袋、池袋という一大繁華街とは一変し 昔のままの のどかな田舎町。
車さえ 殆ど通らない閉ざされた世界だが 夜にはささやかな飲み屋街の灯が灯る。
ここには企業戦士の姿は無く 人生に疲れた隠居族が癒しを求めて集う場。





殺人経済社会のネオンの誘惑





つづく